デザイン一考

優れたデザインと機能性の関係

商品を買うときに消費者の眼を惹くのは美しいデザインですが、美術品でない限り欲しい機能を満たしているものでなければ購入には結びつきません。
デザインと機能性はどちらも大切なものですが、それを同時に満たした場合には大きな顧客満足を得ることができます。

そのいい例のひとつが、アメリカのapple社の発売したスマートフォーンであるiPhoneでしょう。
子供でも自在に操ることのできる簡単で感覚的な操作性や、画期的な新機能を備えた実用性を持ちながら、その時々の流行を先取りしたシンプルで美しい外見を備えていることが特徴になっています。

実際に使ってみると、それが単なる顧客を惹き付けるための戦略だけではなく、その機能性とも強く結びついていることがわかります。
例えば、いくつもの異なるアプリケーションで、常に同じ動作が同じ結果をもたらすように設計されているので、使い手は新しいアプリケーションにも迷うことなく使いこなすことができます。

装飾の少ないフォントやアイコンも、シンプルで見やすく、美しい上に使いやすい設計となっています。

もう一つの例を挙げましょう。
ドイツのbraun社が発売しているキッチン用ブレンダーMultiquickというシリーズがあります。
手に握るタイプのモーター部分に、スライサー、カッター、ミキサー、泡立て器などの部品をセットすることで、食品をピューレ状にしたり、スライスしたり、ホイップクリームを作ったりすることができる電気製品です。
モーター部分はボタン一つで簡単に取り外しでき、食品に触れる器具を洗うのがとても簡単で使いやすい製品です。

このマシンもシンプルで美しいデザインが特徴的です。
ボタンはたった二つで迷うことはありません。モーターを回転させるスピードを変更するツマミもわかりやすい位置についています。

商品開発における優れたデザインとは見た目だけの美しさのことだけではなく、購入者が毎日使っても不満の起こらない、使い勝手を考え抜いた機能性を備え持つ設計のことなのです。